八王子市柚木に、製材所を兼ねた材木店があった。区画整理のため、長年切り貯めておいた材木や丸太を大量に貰い受けた。その中に楠も入っていた。関東では楠にお目に掛かることは、珍しい。材木店の親父さんが伐採して 寝かせておいたものだそうです。楠は、刃の感触も良くノミで彫るたびにすがすがしい香りがはじけ出す香木である。 中に空間のある作品。木を組むことから、木そのものの塊の中に形を彫り出した作品です。