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2011/01/15

ケヤキ根110106

 当て台に当てて 彫っている。玄翁で叩くときは 太ももに挟んで鑿を入れる。 体が衝撃を吸収して 少しずつではなるが 着実に肉を彫り込むことが出来る。 私は これまで 道具で固定して彫ることに固執していたが 体と当て台を使って彫るという新しいスタイルを知った。細かい部分まで丁寧にしかも素早く彫り込める。もっといろいろと彫りたくてたまらない。
 何年も前 井波の木彫士が 板の間に座り込んで 当て台に当てながら器用に叩き彫りと手彫りをやっていたことを思い出した。
 このスタイルは あるいは 彫ろうとする強い意志の表れである。何かを彫ろうとしたとき 固定できないから そこで止めてしまうのではなく 手で押さえてでも そして少しずつでも 彫ろうとする彫る強い意志の現れ。
 根の芯は 細い方、太い方それぞれ発生して2年目の非常に細い芯で彫り出すことが出来た。それが 根の毛根をイメージさせて 根の表現としては マッチしているように思える。

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