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2010/01/19

ケヤキ100109

 木に起きたある事件の真相を解き明かす。つまり幹と枝の頭を切られたことで 新しい形になった。その事件現場を尋ねて 年輪を遡っていくという物語。
 元枝の芯を その根元まで細く彫り込んでいく。完成の形が見えてこない。一つには 木の表情に振り回されて 形をまとめきれないでいる。もどかしさのもう一つの原因は しっかりと固定できない苛立ち。もともと この木の塊が 固定しにくい形だったこともあるのですが 先端から元枝まで 固定するための強度を保たないまま その内部を先に削り落としてしまったため 万力で強く締め付けられない。そのため グラグラとして実に削りにくいのです。それでも 何とか先枝の芯、辺そしてその裏側を丁寧に削り落としていった。そうしたら 少しずつ形が見えてきた。

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