仕事場で 赤松とケヤキの梁を眺め スケッチブックに線を引く。今度の個展のコンセプトからすると 細長い形状で作るのが 妥当な線だろうと思うのですが では 具体的にどんな形にしようかということになると 今一 ピンとこない。最終的には どんなものでも形が存在することになると思うのですが その 意図といいますか コンセプトと言いますか それが明解になっていない。手の作業が続くと 頭の中で 何を考えていたのかを いつのまにか 忘れてしまっている。この日は どんなことを考えていたのかを思い出すための一日でした。で 何を思いだしたかって? つまり 形だけを追いかけても 腑に落ちる形は なかなか見えてこないということです。結果として 形が残るような 木への行為を 私は 求めていたのだということを 思い出しました。 |