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2006/08/11

なんちゃって原始人の準備

 火起こし器を準備します。以前やったイベントで火種を起こすところまではほぼ100%できるようになっています。しかしその火種に風を送り それを炎にする部分が 未完成というか 不確実というか。  今日はその部分を徹底究明し 確実な火起こし器を完成させます。これまでの研究(インターネットによる検索)では 麻ひもを解いた麻の繊維に火種を包み それを手で振り回すという方法が 多く用いられているということがわかっています。しかし聞いたところによると 振り回している最中に炎が起こって 手を離してしまうそうです。それがもし人の頭の上にのっかっちゃったりしたら・・・。今回は子どもが行うのでそうなる可能性が充分あります。そこで私は その方法を発展させて 振り回しても手を離さないで済む道具を考えることにしました。火だねを包んだ麻の繊維を金属製の小さな籠に入れ それを振り回すという計画です。
 まず 亀甲金網で直径4cm深さ6cmほどの籠を作り そこに20cmほどの針金を取り付け 早速実験です。  麻ひもは 太いものや細いものがありますが 太い麻ひもは 一本一本の繊維も太く解きやすいので横着者には重宝です。しかし繊維の集まりにしたとき 密度が粗く 火だねが崩れて消えてしまったり 火種が大きくなっても 風通しが良すぎて消えてしまったりします。そこで細目の麻ひもを解いてやってみることにしました。細いひもは当然一本一本の繊維も細く それを集めると綿のように密度の細かい繊維になるのですが 解くのに根気がいります。しかし細い繊維は かなりの確率で火を起こすことに成功することがわかりました。
 この実験で 火起こしについてだいたいの要領が分かったので 後は材料を揃えるだけです。必要な数の回転送風着火装置を作り 火きり板を作り 作業を終えました。
 

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