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2006/01/25

古代鞍の穴掘り
半田小学校のエノキ

 この日の最初の仕事は 古代復元鞍の穴掘り。溝というか、穴というか。穴の底は曲面で、大工鑿だけでは仕上がりが上手くないということで バイト先のkさんから私に依頼が来たというわけである。
 畦挽きで墨線に沿って切り込みを入れた後 八分極々浅丸で大まかにはつり落とす。更に決められた深さまで鑿で彫り 側面を同じ八分極々浅丸で仕上げ 底面は曲さじの八分浅丸でさらってきれいにならす。側面と底面の際は 二分深丸で角を出さないように丸く仕上げる。
 その後 また半田小学校のエノキに戻る。第四口の枝と第二口の枝の股の付け根部分。その部分の芯には節が出ていて その上のところがちょうど股の付け根の裏側になる。芯とその股の付け根が近すぎて 鑿が入らない。そこで股の付け根を掘り除いてしまうことにする。そうすることで鑿が入りやすくなり ひいては 芯の周りに空間を作りやすくなる。
 芯と枝の付け根部分の木部を彫り込んでいく。ドリルも届かないし 超長柄鑿で いろんな方向から少しずつ掘り崩すしかないらしい。
 

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