「とにかく、今日は一日中雨にします。」と空が言っているような感じで　一日中しっかりと雨が降りました。

　さて、看板ですが、看板なのだから、文字なり絵なりを彫り出すか、彫り込むかするわけである。文字を浮き彫りにするのだけれど、手持ちの極極浅ノミには、小さな文字の間を彫れる小さな幅のノミがありません。大きな幅のノミでやるわけにも行かず、丸ノミで彫ってしまうとイメージが変わってしまうし、ここはひとつ、仕事が遅れたついでに、ノミを発注して、もう少し遅れましょう。

　そうすると、今日一日が何となく中途半端に開いてしまいます。それなら、次の制作にかかろうか。
　 仕事場に半年ほど前から山桜の木が　長く伐採したままの状態で置いてあります。３月に「木の芯を求めて掘っていく行為の制作」をしていた時、この山桜を横目で見ながら「この長い木をそのままの長さで芯と表皮だけにしたら、おもしろいだろうな。」と思っていた。他にもいろいろ制作のイメージはあるけれど、思い立ったから、早速その山桜の制作に入ることにした。

　山桜の長さは、３メートル６０センチ。根元の直径が５０ｃｍです。