売済 元口15年、枝口13年のケヤキの木片。この太さで15年とは さすが 大木の片鱗を見せています。 胴体のくびれが 妙に私を誘います。 「ねえ、どうたい?」って。 両手を揚げて 腰を振っているような形。 枝口を 表層から12年目の年輪に沿って掘り進んでいく。元口からも12年目の年輪に沿って 芯を掘り進んでいく。更に 表層に空けた4本の溝から芯を掘り出していくと 芯の途中に 折れた枝の痕跡を発見する。 成長の途中で折れた枝が 数年後 妙になまめかしいくびれや膨らみに変化する。
photo富澤享
このページのトップへ