| これまた、どのような経路で手に入れたのか今となっては忘却の彼方だが、針葉樹の幹が横たわっている。
木口を切ったら、木の肉はクリーム色。そしてぷーんとポマードの香り。これは、カヤの木ではないか。
木口の断面を見た限り、それほど中まで腐っていなさそう。そこで5分の2の長さで切って 皮を削り落とした。
暑いのでもちろん空調服を着て。
ところが、これが、あとがらとんでもないことになる。
それはさておき、白い木肌のカヤの木の幹が姿を現した。気取って立っているような足の姿。
仕事を終えた頃、体中がチクチクとむず痒い。
そうだ、カヤの木は繊維質で特に皮は、細い繊維が密集している。それが空調服のファンからふくの中に入ってきたのだ。
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