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2010/10/28

ケヤキ根100903

  「既知を捨て、未知を求める。」ラジオでそんなことをしゃべっていた。木を使って創造活動をすることが 過去の遺物になってしまったわけではない。私は木に止まって 木と対峙し 未知の木を求める。時代の中での木の存在がある。木に対する時代の変化、あるいは普遍性を表出したい。
 昨日購入したエアグラインダーの性能をテストするために 木を磨いていたら 面白くなって ずっと磨き続けてしまった。電動グラインダーに比べて スピードを下げたときのトルクの低下が少ない。また 機械本体が熱を持たないので長時間の作業が可能だ。しかも 小型で軽く 作業性がよい。後は より効率的で経済的な研磨材を見つければ完璧だ。いつもの3Mラジアルブリッスルマーガレットディスクを使ってみたが もっと削りたい衝動に駆られた。そこで 真鍮線ブラシを使用した。真鍮はやわらかすぎて 3Mよりも研磨力が小さい。次に鋼線ブラシを使用してみた。削り残した樹皮も削りおとして かなり研磨力がある。ただブラシの後が細かい線になって残るのが気になる。さて どうしたものか?
 表面の処理と同時にもう一つ 防虫についての問題がある。キクイムシの幼虫が小さな穴をそこら中にたくさん開けている。
 作品の完成に向けて 作品の着地点について考えるところに来ている。

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