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2006/01/13

半田小学校のエノキ

 45cm長柄の1寸2分の柄が折れた。折れたのは 先日の30cm柄と同様口金の上の部分なので 鑿自体は全く問題ない。しかし測らずも高橋製作所の鑿の中子を見ることが出来た。なかなかどうして 中子も首も太くて頑丈な作りである。太すぎて反対に 柄の口金の上の部分の強度が弱くなっていたようだ。とはいうものの 柄を45cmも伸ばせば 強度が落ちるのは当然のことである。覚悟していたことなので 安平木工所に 直ぐ修理を依頼した。
 しかし 中が空洞になった今このサイズの鑿は なくてはならない鑿なのだ。30cmの1寸2分を何とか長い柄にできないものだろうか。そう考えた私は 折れた45cmの柄を30cmの柄の上に繋ぐ方法を模索し ついに竹と鉄のリングを使った延長柄を完成させた。普通の柄と同じようにガンガン叩くことは出来ないが それでもちょっと丁寧に扱うだけで これまでと同様に遠いところの木を掘ることが出来る。我ながら上手い道具を完成させた。
 さて 制作は第2口の上の枝と真ん中の枝が繋がっていく部分の最後の壁を 延長柄を付けた超長柄鑿で彫り崩していった。
 その後今の状態で掘れる部分 第4口の上の枝の 今上を向いている部分の正円の穴を深く掘り込み 枝の中をほぼ空洞にする。
 

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