33年の年輪を持つケヤキの株の中に 約30年前の芯を彫り出す。真ん中の芯は 発芽して約3年の株の姿である。
この株は 四方にしっかりと根を張っていた。是非その広がりを生かしたいと思った。そこで根を長く残して株の形を整え それぞれの根の先端から芯を辿っていった。ところが根は真っ直ぐには種に向かわず グネグネと株の中を紆余曲折していた。その紆余曲折ぶりが 細い根の動きでご覧いただけると思う。そしてその複雑さが 33年目の表層の形となって現れていきます。
鏡を通して対比させた33年目の表層と33年の内部空間をご覧下さい。 |