枝齢約30年のキンモクセイ
約40cmの中に 7〜8個以上も枝の痕跡がある。もう 興味は完全に 枝。枝だらけのこの部位の芯は どうなっているのかということ。
枝を避けながら表層を残して 生まれて3年目の芯を彫りだしていく。年輪を深く掘り進むにつれ 新しく発生した枝は 消える。
木は白く 年輪は不鮮明。彫っている途中で しばしば 年輪を見失う。
さて、形成をおえて 群青で着色されたとき 年輪も木肌の色も木の質感も 一切が青に統一され ただ形だけが浮かび上がる。青の表層と青の芯と その間の空間だけが放り出される。
案外 木から見た木とは そういう認識なのかもしれない。
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