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タイトル

ケヤキの梁081128
チョウナ仕上げ欅八角梁

制作年月

2009年12月

サイズ・素材

h250cm φ25cm 42cm
ケヤキ梁の古材・オスモカラー

Photo

ギャラリーLEDECO

コメント

 この作品では 家屋を解体した古材で年輪プレイしました。 
 年輪プレイとは 木の年輪を辿りながら 木の過ごした時間に想いを巡らす行為ですが 年輪を持っているのは 丸太だけではありません。無垢の木であれば どんなものでも年輪プレイが可能です。ましてや 芯を持った梁であれば 木が成長した時間だけでなく 建物の材料として過ごした時間にも 想いは及びます。

 さてこのケヤキの木口の年輪を数えてみると 約34年ですから おそらくこのケヤキは 35〜36歳だと思います。このケヤキが いつどこで伐採され どんな家の梁として使われたのか はっきりとはわかりませんが 国分寺の解体業者Mさんからもらいうけたものなので おそらく多摩西部で伐採され その近くの家の梁として使われていたものだと思われます。
 そして このケヤキの黒く煤けた表面のテクスチャーは 大工が このケヤキを八角に形成した時のチョウナの痕です。このチョウナの痕から この梁が 昭和の前半以前に作られた事がわかります。
 ところで 表面の古めかしさとは対照的に 内部は しっかりとした木部が残っています。まん中に彫り出された芯は このケヤキが10歳の頃の姿です。10歳の頃、このケヤキも 光や風や周りの木々の影響を受けながら ひょろひょろと天に向かって 高く伸びて行こうとしていたことが 想像できます。

 

ギャラリーLEDECO
photo 富澤享

 

ギャラリーLEDECO
photo 富澤享

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photo 富澤享

 

ギャラリーLEDECO
photo 富澤享

 

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photo 富澤享

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