2009年に伐採された枝齢26年のモミジ。表層から22年前の年輪に沿って芯を掘り出す。掘り出された芯は 昭和62年のこの枝の姿である。 このモミジを掘り始めたとき 既に 白色腐朽菌によって 芯の周辺は 白く朽ち始め その外周は黒いシミが入り込んでいた。 形成を終え 紫を塗り込めたとき 年輪も腐朽菌の跡も すべて紫になり ただの形だけになる。
photo富澤享
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