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タイトル

ケヤキ091021
表層壁

制作年月

2009年11月

サイズ・素材

h 61cm w 21cm d 14cm
ケヤキ、不透明絵の具

Photo

2010.3
ギャラリー檜A

コメント

 頭が 二叉に枝分かれした約31年のケヤキの枝。その2本の枝から 27年目の年輪に沿って 芯を掘る。2本の枝の分岐点を通り 途中の芽吹きを残しながら 元口まで芯を掘り出す。
枝は 手探りで行き先を確かめるかのように 小さく振れながら伸びている。
 ところで この枝は 末口が太い。なぜなら 枝分かれしているから。木は 様々な要因で 形を変化させますが 枝の発生は その最たる要因だと思います。そして 様々に変形した枝は 私に様々なことをイメージさせます。
 私は この枝に 最初トルソをイメージしました。中を掘り進むにつれて 甲冑や埴輪を感じます。そして内部の空間が完成するにつれ 木の時間やこの枝が到達しようとした空をイメージしました。そして この作品にコバルトブルーの色そのものを強くイメージするようになりました。これまでのように 素材感を残しながら 透明感のある色を着色するのではなく 宇宙または空そのものにしてしまいたい。そのための着色。今回の展覧会の色の出発点が この作品の青です。

 


photo富澤享


photo富澤享


photo富澤享

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