スコーライトディスクを掛けて全体に光沢をだした。木目が浮き出し工芸的になったとも言えるし、艶めかしく肉体のイメージ、生のイメージが強調されたとも言える。実験的に一点こういう作品をおいても良い。私自身の感性が変化するかもしれない。 しかし光沢は、多くの作家が目指すところだ。特に欧米では、光沢のある作品は多い。その意味では、戸谷的な素材感と機械の痕跡を残した作品の方が可能性があるかもしれない。とは言え、そんな傾向の分析よりも、形のオリジナリティの追求だ。それともう一つ、饒舌に語ろうとすればするほど形が散漫にうるさい。削ぎ落とし研ぎ澄ました形にしたい。
次の制作を始める。白太の腐ったケヤキの丸太の白太を削って、さらに腐った部分を深くえぐる。 |