| 猫の全体像を彫り起こしていく。猫の横に多少余白があるのでそこにタンポポを彫ることにする。全身のプロポーションを少しずつ決めながら同時に顔の表情を掘り込んでいく。
天気がよいので多少風が吹いても成木の仕事場とは比較にならないほど暖かい。しかし南からの風でチェンソーの木屑がコンビニの前にどんどんと流れていく。もっと徹底的に養生しなければ。
一旦彫刻を中断して 回りを被ってある養生シートを地面にピッタリと這わせて固定し直す。そして集塵機で舞い散った木屑を吸って集めた。現場仕事は段取りが大切だ。一通り掃除を済ませて 彫刻に戻る。しかし既に陽は西に傾いている。
期日が気になるが、ここで焦って失敗しては更に期日が延びてしまう。局部を先行させないように最新の注意を払いながら、今は全体の形を作っていこう。
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