今国立博物館で開催されている大兵馬傭展ですが 実は11年前の2004年9月に上野の森美術館で兵馬傭展が開催されています。歴史的な意味や つい最近までその存在に誰も気付かなかったことなど 兵馬傭にまつわる背景を含めて 私はとてつもなく感動したことを思い出しました。そして今度の兵馬傭展を家族にも是非見て貰いたいと思いました。
が、私は10年前ほどの感動はありませんでした。一つには もう、知ってしまったことだからというのが大きな理由だと思います。そしてもう一つは この10年で 情報化社会が更に進化したことも影響していると思います。
知らなくても、見ていなくても 知っているような、見たことあるような情報が周りに一杯です。
欲しい情報だけ欲しい。最近そんな感じになってきています。
上野公園の大道芸もこの人のこの芸は見たことはないのに、大道芸とひとくくりにして分かったつもりになってしまう。
自分の作品もまた 同じことになり得る。私の頭の中で私の作品がそうなってしまわぬように 私は 求め続けなければならないと思う。 |