2015/05/17

水道敷設は　自己実現への道程に似ている

　私の仕事場には　山水が引いてある。その山水が3月頃から出なくなった。漏水を疑い、配管が埋まっていると思われる場所を調べているが　漏水の痕跡を見つけられない。その他の漏水箇所の可能性としては　床下の部分　あるいは土の中のどこか。しかし　どこを走っているかも定かではないその配管を水源から順番に堀ながら漏水箇所を探すことなど無謀である。それならばいっそのこと別経路でもう一本配管してしまった方が早いのではないかと思い　意を決して　山水の配管工事を始めた。
　山水の取水口から　仕事場の蛇口までおよそ45ｍ。深さ訳40cm、幅約20cmの溝を真っ直ぐに堀り始める。掘りはじめ、この仕事は　本当に終わるのだろうか？　途中で私の気持ちが折れてしまうのではないかと思った。しかしこの日掘り始めた場所が畑の側だったため土も柔らかく　1m、2mと掘り進む内に　何とかなるかも知れないと思えてきた。この日掘った溝の長さは約10m。そこにバルブを設置してパイプを配管して　埋め戻す。手のひらの豆がつぶれる。