木屋町通沿いの狭い路地を散策した。京都という町の全ての区画が四角である。平安京の昔から 街を碁盤の目に区切りそこに生きてきた歴史の痕跡である。すごいぞ、京都。
その後 京都市立美術館で開催中のパラソフィアへ出かけた。現代美術の展覧会なのだが 京都市立美術館のバックヤードも見ることが出来た。戦前は入り口でチケットを買って 半地下に下りて 靴を預けて展覧会場へ上がっていったらしい。その半地下に終戦後の占領下に営業していた靴磨きの小部屋が今も残されている。その扉には「SHOE SHINE SERVICE」と書かれているのだ。それを見た途端 私の心は 現代から占領下の昭和時代に一気にタイムスリップしてしまった。この美術館でも 京都は 歴史の重さを感じさせてくれた。恐るべし。京都。もちろんパラソフィアもおもしろかった。けれど なんだか 最新映像機器の展示会のようでもあった。
夜は 先輩が紹介してくれた名物女将のいる居酒屋で 良い気分に酔った。 |