搬入と展示、そして今日画廊に入るまで いろんなことが頭を過ぎり それが私を不幸のどん底に突き落としたり 昇天させたりする。それは個展前のいつものこととはわかっていても、相変わらず、そうなのだから 初日は特別である。ところが会場で作品を眺め来場者から感想を聞くと 徐々に客観性を持ったいつもの自分に戻っていく。
さて、皆さんの感想は おおむね好意的である。けれど、それでよかったの?
今回のテーマは「触」である。鳥肌がたつような感触を持たせたいのである。
その鳥肌は なにも気持ち悪いモノにだけに立つのではなく、感動的なものにも立つ。その意味では「おもしろい」とはなんとも曖昧な言葉だろうか?
「気持ち悪い」とか「気味悪い」といった言葉の方が 今回の場合は より良い褒め言葉であるように思う。
さらに全く一つの作品も換金できないのだから、作品の一つ一つが いまいち曖昧ということだろうか。
いやいや 見に来た人が 分からないだけさ・・・などなど
このように 作品を眺めながら まだやれること、やりたいこと いろいろな思いがふつふつと沸き起こるのだから、それを糧にまた作り出そう。
初日は 閉廊後 富澤さんに作品撮影を依頼した。終了したのは11時を回っていた。
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