0721の突起を細く削りだして動きを作る。次に0911の突起を削り出していく。荒削りの突起から繊細に削りだした突起への変化を作品に残そうと試みる。しかし 遠目で見たら形がまとまっている。途中感がない。もっと素材の塊を残し手もよい。
次に0905の根元の形を整えた。 さて ここに来て 私の中に芽生え始めた作品に対する変化。それは作品を仕上げる必要など無いということ。完成とは 手作業の終了ではない。私のイメージが一番解き放たれた状態にすること。一つ一つの作業工程を完全に遂行して 全体としてまとまりのある作品を作っても 人は何もそこに心を動かさない。それよりも 不均一で不完全な方が、見た人間のイメージをかき立てる。イメージの発火点は ほんの少しの形とできあがりの表情がちらっと見えればよいのではないか。 |