樅の木がかなり下りてきた。下の広い道から山道を登って最初のカーブを曲がると もう樅の木が見える。最初は
「あと二日かな。」
と思ながら始めたのだが、最後のカーブを曲がって広い道路から見える場所まで出てくると 後は
勢いでやってしまった。なぜなら 道行く人にいろいろと話しかけてこられると 照れくさい上に作業の説明に時間が掛かる。ところが 上手いことに 広い道路から見えるようになったのが 丁度昼時だったこともあって 誰にも見られることもなく 作業を終えた。
レールの移動16回分、32mを4時間ほどで移動させた。
さて、準備を含めて約10日掛けて 樅を下ろしながら いろんなことに思を馳せた。労力とお金について。自然の恵みについて。果ては御柱祭にまで思いが及んだ。心の中では1人御柱祭だったのだ。
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