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2014/02/25

シマヅヨウ彫刻展細部

 自分の中にある形態を創造するのではなく、木の表情の中に美を創造しようとしている。様々な木の表情ではなく 木の中の木目という特定の部位、部分による表情。それを様々な角度で木取りしたときに表出する木目の表情、ちょっと気取りすぎかな。
 そこへ到達するには 今回の展覧会だけでは まだ不十分である。木目に没入する前に 木目と人の関わりに意識が移ってしまった。つまり木目の中に見える釘との関わりを視覚化させることにも意識が及んでしまった。それはそれで 面白い表現ではあったけれど、連続する直線の切り方という 木目の表情に限定した部分での表現が 弱くなったように思う。
 パネル仕立てにしたり 額装したりすることも 未消化な部分が残った。キャンバス地を使用したことの意味、ステンレスフレームで囲ったことの意味。あれほど幅の広い無機質な白と黒の枠が必要だったか。
 これまでの作品だけをそのまま置く展示から 背景台座を作って 作品と周りに結界を作る展示をさらにグレードアップさせてみたい。

 

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