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2012/04/09

株収集と表層研磨

 府中へ展示用のステンレス板を取りに行くついでに 小平の畑へ栗の切り株を拾いに行った。小品の制作に調度良い大きさの株を拾っていたら 少し離れた場所で なにやら妙に存在感を放つ物体がある。朽ちかけた株である。木の時間という観点からすれば これも作品の対象である。いや 屁理屈抜きで この存在感に惹かれる自分がある。でも 今はまだ もう少し・・・。
 今の制作は 大きなものに支配されながら 少しずつ制作できている様な気がする。目先の感覚に囚われていないのが良いと思っている。 これからもこの感覚を持ち続けて作り続けたい。 ひょっとしたら自分の形というものが消えてしまって 大きな法則のようなものの中で ものそのものになってしまうことが 自然に従うことなのではないか? 善し悪しは別として。
 私は ただそれを表出するためにどのような演出をすればいいのかを 考えれば良いのではないか?  形を表出させるために 単色で塗り込めるのも演出の一つ。  見方を180°転換するためにステンレス板を置くのも 演出の一つ。
 ある状況を切り取って 表出させることが 私の表現、アートと言えるのかも知れない。 自分の形に心を捕らわれている間は まだ青いのかも知れない。
 仕事場に戻って 他の作品を磨いた。

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