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2012/03/28

株120327

 栗の樹皮は分厚い。ここまで制作してきて樹皮が邪魔になってきた。つまり表層の厚さを作っていくときに 樹皮があると正確な厚さが分からない。そこで樹皮を剥がすことにした。表層と樹皮の間に鑿を入れて縦方向に起こしていくと 黒い樹皮の下は まだ水分を含んで緑色だ。形成層は まだ生きているのかも知れない。それを剥がすことで 完全に成長を止める。
 分厚い樹皮を剥がすと 株は一回り小さくなった。樹皮の重厚な表情か消えて立体感が出てきた。
 そこでふと思った。立体とは結局包み込むことなのだろうか? 中があること。中を感じさせたとき、内壁を作ったとき 立体として成立するのかも知れない。

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