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2011/12/28

近所で伐採された木について
ケヤキ株110917

 私の仕事場は 山の麓の画像のような杉林を抜けたところにある。最近この杉林の入り口と出口で大きな木がそれぞれ1本ずつ伐採された。一本は お寺の横に立っていた樹齢100年の杉の木である。もう一本は 仕事場の前の樹齢約45年のメタセコイヤで 昨年6月に亡くなられた大家さんが植えたものだ。伐採の理由はというと お寺の杉の木は 近所の人が倒れたときのことを心配し始めたからで メタセコイヤは 落ち葉の管理が大変だからということらしい。
 人里の木は 人の状況で生きる。そしてすべての木は 自然と環境の状況で生きる。つまり木は生かされている。 昨年 日本は 未曾有の震災に見舞われた。陸前高田のど根性松のことがふと頭を過ぎった。実は人も状況で生きているのだろうと思う。
 制作は またホの根に戻って ホの先端からホの根を更に細い年輪で掘りだしていく。先端で約2年の年輪を辿っていったら 支線の根が 本線から離れた。この根が2歳の時 支線の根はまだ発生していなかったのだ。

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