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2011/04/19

シマヅヨウ彫刻展2日目

 年輪プレイの展覧会に来場される方との話の中で たまに話題になる作家に ジョセッペ・ペノーネがいる。ペノーネは イタリア出身のコンセプチュアルアートの作家だが、日本では 特に自然をモチーフにした作家のような紹介のされ方がされているように私は思っている。この日も来場された方との話の中で  ペノーネの話になった。
 ここ日本では ペノーネの「木の書物」があまりにも有名で 年輪=ペノーネのような印象があるが 私としては 年輪プレイ=ペノーネのような受け取られ方をするのは 心外である。が 思う人は思う。それはさておき 日本は日本独特の自然物に対する造形感覚がある。年輪プレイは 木の中の時間を表出させるものだが 同時に 樵の親父が木の根っこを掘り出して それを磨いて床の間に飾る感覚とも似た感覚を持っていると思っている。さてそんな話の中で ペノーネの木の書物やナッシュの彫刻を生み出すヨーロッパの自然に対する造形感覚に 私の年輪プレイを対峙させてみるのもまた面白いのではないかと言ってくださる方があった。
 人間なんて 何気ない一言で絶望もするし 勇気ももらえる。今まで漠然と海外を夢想していた私だったが ここに来て 一つ目的が持てたような気がした。

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