何ともずんぐりむっくりのこの根の塊で いったい何が出来るというのだろう。とりあえず樹皮を剥き 表層をグラインダーで均し 元木口に電気ガンナを掛け面を出す。その面をベルトサンダで研磨して年輪を数える。約19年の年輪。芯が二つある。どんな木も芯がその中心を通っていることはないが 根の場合は 特に表層に近い。
青と黒を約1:1で混合し それをほぼ同量の水で希釈したステインで 着色する。乾燥を待つ間に次の根の皮を剥く。
午後から チョークで表層を残す線を罫書き 鑿を入れ始める。偶然並んだ4つの根の木口の そのリズム感を残そうと思う。 |