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2011/02/28

ケヤキ根110217

  数日前 その根の発生現場に出会っていたのに 気付かずにいたらしい。だから末口から芯を辿って掘り進んで来た今、その芯が無いことに気付いて ガッカリとしているのである。しかしその時それが芯であるか否かは 判別が難しい。それは 末口から芯を辿っていくことでやっと分かる。
 大まかに彫り込む時は あまり強引に彫り込まぬ方がいい。とはいうものの 根の発生という次から次に立ち現れる自然現象一つ一つを相手にしていたのでは 自然に引きづられっぱなしである。もっと自分の中で選択してよい。そして この作品も根の1本や2本 欠け落ちたからと言って 作品の何かが変わるわけでもない。そう言って 自分の行為した時間を慰める。
 至る所でポキポキと根が折れ始めて それを 養生しながら 彫っている。そうしながら 最後の最後まで 彫り込む。

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