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2011/01/23

ケヤキ根110120

 太い方の根を 末口の少し入った所から芯を彫り出し始めた。完全に末口から彫り始めると そこは 当て台に当てる事になるため 壊れやすくなってしまう。だから末口を彫り出すのは 作業の後半に残しておいて 途中から芯を彫り出すことにしたのだ。太い方の根の末口近くにも 根分かれがあり 早速その根分かれした部分を彫り込んでいったら これまた 外見の想像とは違う事実が明らかになった。本線と思っていた芯は 実は単軸状分岐で後から発生した根で 支線だと思っていた芯が 実は 元から繋がっている芯であることが分かった。本線の芯と 根分かれした芯は 発生した年代が違うので 本線の芯を細く彫り込んでいくと 支線の枝とは 繋がらなくなる。
 そんなこと 木にしてみれば 全く関係のない人間の戯言でしかないのですが、私は そんな戯言を見つけては 喜んでいるのです。

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