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2011/01/22

ケヤキ根110120

  表層から約8年前までは 太い根と細い根はまだ同化を始めていなかったらしい。細い方の根のまん中から元口を彫っていると 年輪がハッキリと読める部分があり そこに 細い根の下を通った太い根の根分かれの根の樹皮を見つけた。その樹皮が表層から8年目の部分に当たるのである。
 表層の形について 先日来あれこれ思いを巡らせていたが 今日になって 確信めいたものに思い至った。要するに もっとそぎ落とす。抽象化された造形的な形態になるまで 削り込んでいく。 今の状態では 根そのものでしかない。根でありながら 根を越えた存在を作り出さなければ ただのプレイで終わってしまう。年輪プレイを通して それを越えた存在まで形をそぎ落としていく。点、線、面そして動きという造形要素を表出させなければならない。年輪を追いかける行為に甘んじているだけでは 造形とは言えない。ただの根では假屋崎省吾とは 絡めない。

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