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2011/01/11

ケヤキ根110106

 太い方の根の芯を 末口側から彫っていったら ついに二股の一本が 裂け目のところで ポロッと剥がれてしまった。そして二股の痕跡が消えた。これは 現象を追い求める私としては 大きな問題なのだが そのように木の現象に左右されてものを作っている現状こそ 問題なのではないかと思い至った。さて その事は また別のところで考察するとして 太い方の根は 先端の二股部分から元の方へ裂けていて 表層の形の作り方にも大きく影響を及ぼす。つまり私が表層に丸い形を作ろうとしても 裂け目があるために作れないということだ。
 仕方なくその裂け目に合わせて 穴の形を作っていったら 木の形に追随した つまり 有機的なとりとめのない形になってしまった。この状況を まん中から元口かけての穴の形で 払拭させたい。

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