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2010/12/11

ケヤキ根101211

  根とは何か? 観念的には 株から下全てを総称して 根というのだろう。ぐちゃぐちゃで混沌としたこの画像のような物体。私的な観点からは 混沌と伸びたこれら一本一本が 根と言える。見る側の観念に訴えるなら 株そのものを扱う必要がある。見る側にとって分解した根の一本一本では 枝と同じ存在でしかない。しかし 株そのものを扱っていては 時間がかかるし 大きすぎて商品になりにくい。そこで 更にじっくりと株と細部の根を観察することで 根独特の表情を探し出し そして部分の根としての特色を表現したい。だから とりあえず見る。観察する。根だけの表情を探す。
 小品の方が売れやすいからといって むやみに小さなものばかり作り 根らくなくなると意味がない。だから根の表情を観察しよう。すると見えてくる 引き抜かれ 引き裂かれ そして地上へ引きずり出された根の細部。幹や枝とは すでに住む世界が違う根の存在。モグラは いったいどうやって暮らしているのか? 空想が駆けめぐる。
 そうやって 眺めていたら 複数の根が 途中で結合した根の部分を見つけた。結合、連結、融合、同化の現場。 細胞は 密着し続けると結合する。木の根は そのようにして 根と根を連結させた。
 早速2本の根が途中で一本に結合した根の元木口の年輪を数えた。約18年の年輪を持っている。株が26年の年輪なので 約8年後に発生した根である。

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