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2010/12/10

ケヤキ根101208

  長い毛根が伸びている小さな二股の根の年輪を辿った。余りにも小さくて 固定が難しい。そこで 元口の部分だけを万力に固定して彫っていく。玄翁が使えるのは最初だけで それからは仕上げ鑿で手彫りしていく。さらに細い部分は 手で持ちながら年輪を辿っていった。何ということはない木片が出来上がった。
 時間が経ってから 画像を見直してみると 途中段階の 細い年輪が全年輪の中に浮かび上がった状態も 作品として成立するような感じがする。小さな作品では 反対に やりきってしまって全体が見えなくなってしまうことの方が 作品になりにくいかも知れない。つまり やりきることが目的になってしまうのは 別のことのように思われる。

 

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