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2010/05/12

ケヤキの根を洗う

 ケヤキの根を洗う。仕事場の前の小さな谷川の20cmほど窪んだ部分に水中ポンプを沈めて 仕事場から電源を引いて ポンプを回す。その水圧は 5m先へ飛んでいく程度だが 最初はそれでも充分だと思った。そのホースの水で 根に付着した土を洗い落としていく。最初の根は2009年5月9日に ご近所さんから貰ってきたケヤキの根っこで その根っこは 既に殆ど土が落とされている。根と根の付け根部分の奥に残っている圧縮された土を 鉄筋で突きながら落とした。本命は 国分寺から運んできたこれ以外の根っこであり このために 水中ポンプやフォークリフトの修理をしてきたのである。
 さて 最初の根っこを早々に終えて二つ目の国分寺の根っこを 比較的水が流れやすい場所に置いて 土の部分に放水を開始した。根と根の間の毛根をしっかりとくわえ込んだ土は 放水を続けても一向に崩れ落ちない。そこで鉄筋で土を突きながら 放水する。するとゴロッゴロッと土が崩れて 水と一緒に流れていく。突けば 土は崩れていくのだが 放水だけでは なかなか崩れない。しかも 股の奥の圧縮された土は 突っついてもびくともしない。あまり強く突くと 根の表皮を傷つけてしまう。微妙な力加減で少しずつ土を崩していくしかない。
 「なんか、もっと便利な道具、ないかな〜。」
 ホームセンターの高圧洗浄機が 頭を過ぎる。
 「とりあえず 見るだけ 見てくるか?」 
 そして 夕方 私の手は 高圧洗浄機のガンを握っていた。
 これは すごい。水量は10分の1でありながら ピンポイントで 土を掘り崩していく。明日からの 根洗が楽しみだ。

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