モミジの穴の角を面取する。末口の芯と辺が繋がった部分を ノコギリで切り取り 芯と辺を分離させて 末口の芯を自立させる。芯が モミジの中を突き抜けて空へ伸びていく。モミジの木は 思いの外 直線的だった。
次の作品は ひょろっとした線の作品にしよう。辺をもっと無くしていく。辺の存在を少なくする。そういう作品を作ってみたい。
昨年4月に作ったケヤキ090416を 着色した。実はこの作品は 昨年の個展で依頼されていた作品なのである。依頼主から最近になって催促され個展前には納品しようと思い着色した。どうも 売り込みに積極的になれず こんなにも遅くなってしまったが、依頼したことを ちゃんと憶えてくださっていた依頼主に感謝する。って、こういう姿勢では 売れるものも売れない。反省。
着色の後、次の制作を始めた。次の作品は モッコク。前回制作した材料と同じ材料。元口を研磨して年輪を数える。年輪は22年または23年。表層にあれこれと線を引いて 辺の形を決める。そして15年目の年輪を目差して彫っていく。
|