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2010/02/19

ケヤキ100210
ケヤキ100217

  ケヤキのスリットの肉を削っていたら最初に割れた部分がまた割れたので 接着剤で固定して 虫跡の作品を掘る。足跡という言葉がありますが これはまさに虫跡。
 芯の周りを掘って枝の周りに空間が出来る。表層の裏側を約5年目の年輪で彫り揃えていく。この木に関して思うのは 私の作品というよりも すでに虫の作品ということ。今回は 表層つまり辺の年輪を正確に揃えることで 虫の食べた分量が断面から目視出来ます。
 虫食いや枝は 銘木という観点からすると それには当たらないが 繁栄という観点から言えば 虫食いは 美味しいと言うことであり、枝分かれが多いのは 子孫繁栄の為のエネルギーに満ちあふれていると言える。
「商売繁盛“枝”持ってこい。」
この作品は 繁栄繁盛の象徴です。

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