木の枝は それそれ幹とは違う年輪を刻んでいる。年齢の違う枝の集合体である木を 形成層という絶えず新しい表層が 木を一つの個体として存在させているという事実を この木魁は物語っている。
幹が頭を留められて1年経ち その周辺から2本の枝が伸びる。その一本がこの木魁の中心をなす2本の枝を持つ元枝。その下に これまた切断された枝の木口がある。そこから1本 ヒョロッとした枝が伸びている。
元になる幹が枯れているので 幹を全部取り除くことした。すると 図らずも元枝の発生現場を 幹の中から観察することができた。 |