ケヤキ091125の制作を終える。外側の緩やかな曲線と 複雑な表情をもつ中の芯の対比が 面白い作品になったと自画自賛しています。
撮影を済ませて 直ぐ次の制作に入ります。
仕事場に転がしてあったケヤキの一つを選び まず元口の年輪を数える。そこには15年の年輪が読み取れる。更に説明すると 辺から7年目と8年目が見分けが付かないほど隣接している。8年前枝を切られて7年目は 殆ど成長しなかったことが伺える。そして 切られた断面の周辺から ひこばえのように多数の新芽が伸びて それらの中の何本かが 枝として伸びていった部分が このケヤキの頭の枝分かれ部分になっているらしい。だから そこから伸びている枝はどれも 7年の年輪しかもっていない。
太い枝のまん中と 枝の付け根の2カ所に 枯れて黒く変色した枝の木口がある。これが まさに8年前に切られた事件現場にちがいない。
さて分析はこれぐらいにして 1層目を傷つけないように気をつけながら 皮を剥いていく。すると早速木喰い虫の幼虫が お出迎え。記念写真を撮って 皮を全部剥ぎ落とす。末口の枝に鑿を入れ それぞれの枝の芯を彫り出していく。 |