午前6時 壁は 充分指触乾燥し 尚かつ充分軟らかい。絶好の掻き落とし状態。まず文字原稿をセットして 上から赤ボールペンでなぞる。輪郭が 白壁に刻まれていく。原稿を巻き上げておいて デザインカッターで輪郭を切っていく。細かい部分だけは 切り込みと同時に掻き落としながら 全体に切り込みを入れる。
次は 針で切り込みの周辺から文字の中へ 白を掻き落として 黒壁を出していく。更に平刀で整えて 文字を完成させていく。
ズグラフィートは 私には十分すぎるぐらい難しくて そして十分すぎるぐらいおもしろかった。この文章を書いている今も まだ大家さんから電話は 掛かってきていない。
お昼から 自分の制作に戻る。枝の木口から 25年中の年輪に沿って 彫り込んでいく。 |