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2009/10/27

ズグラフィートやり直し

 最近は 黒壁をぬる左官屋さんも 殆どいらっしゃらないらしく 黒の顔料を扱っている建材屋さんは めっきり少ない。以前人づてに聞いた中野の富沢建材まで行かなければ手に入らないのか?と思いながら それでも ずっと昔 フレスコの材料を購入したことのある立川の村松建材に 電話で問い合わせたところ 扱っているとのこと。立川なら バイトの帰りに買って帰れる。こうして 前日までに 材料となる硅砂と消石灰そして黒の顔料である松煙を揃えた。
 朝6時 硅砂と消石灰とそして松煙を混ぜたあと ハイフレックスを解いた水を加えて 左官鍬で練り始める。やけのヤンパチ 今回は さして必要でもない左官鍬までも買って気分を盛り上げて 丁寧に練り込んでいく。今日は 徹底的に 丁寧に仕事するぞ。まず2mmで黒壁を塗り 更に水引を待って さらに2mm塗り重ね しっかりと均す。更に水引を待って スタイロフォームで荒らして しごきゴテで押さえる。丁寧に何度もしごきすぎて 空気が貯まってしまった。それを針で突いて空気抜き。
 さて お昼からは 白壁塗り。 前回よりも更に緩く解いた石灰を刷毛で塗り始める。もちろん今回は ハイフレックスを入れました。
「おおお!水が引いていく。」
 塗ったそばから 水が引いて いい状態で石灰が載っていく。ところが ここで大家さん登場。
 「これじゃあ、いくら塗っても白くならないんじゃない? ローラーで塗ったらどうだろう。」と。
 石灰だけに 余計なお石灰。大家さんは今にもローラーを持ってくる勢い。私も ローラーの事が 頭を過ぎっていただけに 強く断り切ることも出来ず。さりとて 大家さんの持ってくるローラーよりは 自分のローラーを使った方が まだ納得も行くと。そこで ローラーでやってみた。
 ダメ。痕に角が立って それが全部残ってしまう。 そうしたら 大家さん のたまわく。
 「なかなか、いいじゃない。」
 おいおい、なんでもいいのか?
 結局 とにかく 水引を待ちながら ローラーで全面に石灰を載せ 更に刷毛でローラーの角をつぶすようにまた石灰を載せ 更に仕上げゴテでならし ノロを載せて 表面を整えたのでした。ああ薄い壁は難しい。
 この時点で午後5時。前回の事を考えると 明朝でも 壁は固まらないだろうと踏んで この日の作業は ここまで。

 

 

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