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2008/10/07

赤松080604

 口を広げる作業を一旦中止して 赤松を立ててみた。
  いやはや なんとも。まだまだ硬い。もっと軟らかくて 軽やかな感じにしたい。つまり 表面積が多すぎる。穴を広げて 中の空間をもっと見せよう。その穴を広げ方も 定規で測って同じ幅ずつ広げてしまっては 動きがなくなってしまう。その場所場所の形や膨らみを見ながら広げていくことにしよう。穴の側面を もっと中へ斜めに彫り込んで中の視界を広くしよう。そして一つ一つの穴の形に微妙な変化を付けて 穴が揃いすぎないようにする。つまりそれは 穴と穴の間の表皮の幅に 微妙な変化をつけることだ。構造的に十分な強度を持たせつつ。それと 穴の形が尖っていて 房の丸みと合っていない。穴の形に丸みを持たせよう。いろんな事が頭を過ぎるが とりあえず赤松を寝かせて作業開始。
 元口から順番に 房の上を向いている穴の口を 広げていく。逆目で掘りづらい場所は残しておいて 形に丸みを持たせながら口を広げていく。更に穴の側面を斜めにけずりおとしていく。掘り残した逆目部分は 赤松が回転しその部分が下になった時中から 長手の鑿で削ることになる。

 

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