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2008/01/11

W寮の桜

 先端部分を掘り進むことで 大きな枝の年輪が数えやすくなり 新事実が判明した。大きな枝は18年の時に伐採されたのだ。だとすれば 19年目の年輪が極端に狭かったことも納得がいく。つまり次の年光合成する量が減ったことを意味している。  ところで こうやって年輪を辿りながら思うのは 辿っている導管に含まれる水分は 紛れもなくその当時の水分である。その水分にはその当時の空気が含まれていて その年輪を削る度に 導管に含まれる空気を現代に放出させているということ。私はその空気を吸い その当時の桜について思う。
 先端部分の幹と枝を14年目の年輪で掘り揃えてみると この頃は 幹と枝が殆ど同じ太さだったことがわかる。この枝は 幹の向こうを張る一大勢力だったのです。

 

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