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2007/12/01

W寮の桜

 結局 最初のコブは 芽吹きの後の上を樹皮が被い その樹皮が残ったまま更にその上に木部が作られていった為に コブになったようだ。 次に桜を少し回転させてまた末口に掛かる大きなコブを彫り込んでいく。この部分の成長輪も一つ一つがかなり広い。それをノミでガンガンと削り落としていくと 最初のコブ同様 樹皮が現れその下に芽吹きの痕跡を見つけた。
  さて、末口の年輪の表情は 元口同様辺材の方では 年輪の間隔が非常に狭くて 年輪を判別することが難しい。少し中の方に 判別が可能な年輪の層がある。その判別可能な年輪に沿って 末口の下約10cmの幅を 彫り込んでみる。ところで 桜の木部には 年輪と平行して幾層にも色染みが円を描いて走っている。それが年輪を観察するときに 非常に紛らわしい。ノミを入れて直ぐの塗れた状態の時は まだ判別できるが 乾くと全体が白くなり判別しにくくなる。そこで赤いステインを薄く溶いた水をスプレーして 少しだけ着色すれば 導管が目立つのではないだろうか? そう考えて やってみる。下の写真が ほんの少しピンク色なのは そのためである。

 

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