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2007/11/21

W寮の桜

 皮を剥ぎ終えたので 一旦立てて丸太の素生を確かめる。幹の傾きを調べ 垂直に立つように元口に水平線を罫書き チェンソーと電動ガンナで基準面を作る。そして年輪を数えるために更にディスクサンダでその面を平滑に仕上げていく。ペーパーの番手を上げていく度に 年輪と桜独特のシミというか模様が鮮明に浮かび上がっていく。桜の木口は 導管が細く繊維も緻密な為 年輪が不鮮明である。その上 年輪と重なるように平行に黒い模様が出ているため うっかりするとその模様を年輪と間違えてしまう。ボールペンで中心から一つずつ確かめながら年輪を数える。芯からほぼ等間隔に約19年年輪が広がっていくが 20年目当たりから不鮮明になる。極端に狭くなり 判読できない。おそらく その頃枝打ちが行われ 周りの地面がかなりいじられたのではないだろうか?

 

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