2007/11/18

打製石器製作体験

　「誰もができた石器作り」の第４回講座は「多摩川での石器制作体験」です。もちろん集合場所は　多摩川の川原。午後２時を回った頃　どこからともなく２０名ほどの大人が川原に集まってきた。まずは石の説明。石器となる石、石器を作るためのハンマー用の石を集める。石器となる石は　頁岩あるいはホルンフェルスという　なんとなく平べったくて黒っぽい緻密な石。ハンマーは　丸くて握りやすい砂岩。大人たちは　川原を歩き　石を拾う。そして石が集まると三々五々それぞれの場所でひたすら石で石を打ち始める。なんとも奇妙な光景である。ところで　確かに石器に使用された種類の石は　川原にゴロゴロと転がっている。しかしその中から石器になる石を見つけ出すのは　やはりそれを見つける目である。黒っぽい扁平な石は　探せば直ぐ見つかるが　緻密で粒度に斑がない石は　早々見つからない。そして　そういう石は確かに　良い形の石器になる素質を持っているようだ。石も木も素材の本質は同じようです。