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2007/02/10

杉杢板の工作
鉈彫りスツール

 拭きカシューは 杉杢板の甲板の上面だけ更に1回拭きカシューを施す。その後水性ウレタンの刷毛塗り痕と塵と気泡の痕跡を消すために コンパウンド仕上げをする。 先ず仕上げサンダに600番のペーパーを付けて空研ぎ。その後 コンパウンドを塗ってウールバフで磨き上げる。塵や気泡痕は消えたが 600番のペーパーの目が残った。そこで今度は手でペーパーを木目方向に掛けた後 もう一度バフ掛けする。すると今度はペーパーの目が消え 透き通る塗膜が現れた。ところで 仕上げにはウレタンフラットを塗ったのだから あまり光沢が出て欲しくないのですが 刷毛塗りだとどうしても刷毛痕や塵痕がつきます。そこでコンパウンドで磨き上げることになるのですが コンパウンドで磨くとどうしても艶が出る。コンパウンド仕上げとは そもそも艶を出すための作業で つや消しを塗っておきながら艶を出す作業をするというこのジレンマ。ま、いいや。杢がここまで鮮やかに浮かび上がったのだから。
  その後 引き続きスツールの脚を削り 組み立てる。

 

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