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2006/07/23

なんちゃって原始人大作戦の練習

 原始人の講師をやるといっても 私の場合は 頭に「なんちゃって」がつきます。しかし「なんちゃって」が付くからといって 適当で良いというわけではありません。また 以前やったことがあるからできるだろうと高をくくっていたら とんでもない失敗をして 信用を無くしかねません。そこで 今週から 土日返上で原始人特訓の開始です。幸いといいますか なんといいますか 家族も協力してくれると言うことで 日曜日にもかかわらず 仕事場で・・・。
 まず大家さんにお願いして 竹を一本切らせていただきます。両方に節を残した竹筒を切ります。竹は中が空洞の為 子どもでも簡単にノコギリで切ることができます。  竹筒の節に近い場所にそれぞれ 同じ深さでのきぎりの切れ込みを入れ その切れ込みの一番深い部分を鑿か鉈で繊維方向に平行に割り込むと 写真のように竹が割れ 飯ごうができあがり。  さて、その竹筒をざっと水洗いして 中に米2カップ、水2カップ+α(水は少し多めにします。)をいれ 竹筒飯ごうのできあがり。  次は おかずです。今回は 鶏の手羽元を使った原始人料理を実験します。打ち合わせでは 朴葉や里芋の葉っぱで 肉を包んで 直火に掛けて蒸し焼きにすると言う話になっていたのですが どうも 焦げすぎ、もしくは生煮えになりそうなので 葉っぱで包んだ手羽元を竹筒に入れて 蒸し焼きにする方法を実験します。しかし朴葉も里芋の葉もありませんので 仕事場の入り口に生えていた蕗の葉で包みました。  更に もう一つ。かまどの中 つまり炎の下で 葉っぱの蒸し焼き実験をします。葉っぱの包みをかまどの真ん中に置き 周りを小石で覆い隠します。その上に薪を並べ 準備完了。
 今回は 火起こしは省略して料理に集中します。
 さて、炎が起きて30分。かまどの上の竹筒は 炎が当たる部分では かなり焦げて 燃え始めます。しかし炎を弱めたりせず、さりとて ガンガンというわけでもなく ほんの少し炎が竹に当たる状態を保ちながら 炊き続けます。
 しかし 竹筒の下が燃えだしたら 一度蓋をとって 中の様子を見ましょう。まだお湯の下に米が沈んでいるようなら炎をもう少し強くして 炊き続けましょう。おかゆ状態なら 炎はそのままにして もう少し。そして ご飯になっていたら 炎を少し遠ざけて蒸らしに入りましょう。10分ほど蒸らして ひとさじ食べてみて 芯が無ければできあがり。
 手羽元を入れた竹筒は ご飯が炊きあがる頃には すでに充分過ぎるぐらい美味しく蒸し焼きになっています。
 更に 炎が落ちたかまどの中の火床を掘り起こし 真っ黒になった葉っぱの包みを取り出します。一部分焦げているところもありますが きれいな蒸し焼きになっていました。
 今日の実験は どれも成功の部類に入るでしょう。しかし 実験はこれで終わったわけではありません。よりより原始人になるべく 挑戦は続きます。
 

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